平均取引額を知ること
ファクタリングはおおよそどれくらいの金額での取引が行われているのか、特にこれから初めてファクタリングを利用しようかと検討している経営者の方にとっては気になるところでしょう。
- こんな小額じゃ相手にされないかもしれない
- こんな大きな売掛金、取り扱ってくれるのか
利用者それぞれ状況が異なる以上、取引する金額が変わるのは当然のことですが、おおよその平均を知ることで多少でも安心感を得ることができるかもしれません。
また、不必要な金額まで利用額を延ばしてしまわないための抑止にもなるでしょう。決して知っておいて損はないポイントです。
ファクタリングの平均取引額
ファクタリングの平均利用額はおおよそ250万円前後と言われています。
しかし、注目したいのは利用者の半数以上が200万円以内での取引となっている点です。
業種によっても感覚は異なるかもしれませんが、200万円以下の売掛金は、ひとつの案件としては小規模の部類に入ります。
逆に1000万円を超えるような高額での取引は3%未満とかなり少なくなります。
売掛金のすべてをファクタリングに回すのではなく、必要な分だけ資金調達するようにうまく調整を図っているケースが多いものと思われます。
限度額について
先に結論を言いますと、ファクタリングには「限度額」という概念がありません。
ファクタリングは金銭の貸付ではなく、売掛金の売買をする取引です。
売り手と買い手がいる商取引に限度額という概念は存在しません。
すでに存在する売掛金額の範囲内であればファクタリングはいくらでも可能です。
しかし、逆に売掛金額以上の資金調達はファクタリングではできません。
極端な話、億を超えるような非常に大きな金額の売掛金があるのならば、手数料を引いたとしてもかなりの額の資金調達がスピーディにできることになります。
取り扱う金額が大きければ大きいほどファクタリング会社にとっては未回収のリスクが高まるため、売掛金や売掛先の信頼性に対する審査は厳しくなるものの、銀行融資に比べたらはるかに緩いはずです。
また、金額が大きくなりすぎるとファクタリング会社側の資金体力的に取り扱えない、というケースも出てきます。
実際に、億以上もの大金をすぐに用意できるようなファクタリング会社は数が限られています。
もしも平均を大きく上回るような大きな売掛金の現金化を希望するのであれば、大手のファクタリング会社を選ばない限り、おそらく断られてしまいます。